5月3日、ゴールデンウィーク真っ只中に若木睦では「北條五代祭り」に参加しました。
北條五代祭りは室町時代、五代で約100年小田原をはじめとする関東を治めた(後)北條氏を称えるために始まった神奈川県小田原市の観光祭です。今年で54回目、さらに今年は小田原開府500年という事で、賑わっていました。
こちらのパレードに当会広報である芦川の氏神様、居神神社の神輿が「居神神社神輿保存會」として参加しました。雨と寒さが心配されていましたが、パレード前には雨も上がり太陽が出て、寒いどころか蒸し暑いくらいでした。
居神神社神輿は台輪4尺5寸、八棟白木造の大神輿です。明治21年(1888)に小田原藩最後の城大工の棟梁、「香川文造高之」によって作られました。1番の特徴は屋根の八棟です。居神神社神輿は香川晩年の作で、今まで築き上げてきた城大工の技術の集大成として城の飾りである八棟をつけたそうです。台輪も分厚い二重台輪となっており、近隣でも珍しい作りになっています。
神輿の担ぎ方は「小田原流」といいます。
居神神社の掛け声は歩く時は「オイーサー」「オラーサー」。元々漁船の動きを模した担ぎ方で、江戸の神輿のような揉む動作は転覆を連想させるため行いません。担ぐ際、最大の特徴になるのは神輿を担ぎながら「とぶ」(小田原の方言で走る)事です。またこのときには掛け声が「オイサオイサ」になります。
さらに居神神社では神輿の回転とあおり(神輿振り)の動作が入ります。
北條五代祭りでも交差点で回り、途中前を通る神酒所の前ではあおりをしました。
江戸前とかなり違うので慣れない動きでしたが頑張って担ぎました。
北條五代祭りは「小田原神輿連絡協議会」として五基の宮神輿の連合渡御が毎年行われます。
なお、翌日からは各社の例大祭となっています。北條五代祭りが始まった頃、例大祭も合わせて行うようになったそうです。
普段慣れ親しんだ担ぎ方との違いを感じ、地域独特の神輿文化に触れられた1日でした。
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